結論から言うと、改葬許可申請は多くの自治体で郵送できます。ただし全部ではありません。編集部が47自治体の公式サイトを1件ずつ確認したところ、郵送での申請または許可証の郵送受取ができると書いていたのは26自治体、できないと明記していたのが3自治体(市川市・堺市・浜松市)、1自治体が要相談、残る17自治体は可否の記載を確認できませんでした。(2026-08-28調査・出典は各自治体の公式サイト)
遠方のお墓を片付ける場合、この1点で日程が変わります。窓口に行かなければならないなら、平日に休みを取って現地へ行く必要があります。郵送でできるなら行かずに済みます。ところが、この可否を公式サイトに書いていない自治体のほうが多いのが実態です。
郵送できるかどうかは3つに分かれます
「できる」と「できない」の2択ではありません。「書いていない」がもっとも多いのが実際のところです。
| 公式サイトの記載 | 自治体数 | 該当 |
|---|---|---|
| 郵送できると書いている | 26 | 神戸市/西宮市/札幌市/船橋市/和歌山市/大阪市/枚方市/豊中市/富山市/岐阜市/呉市/広島市/名古屋市/世田谷区/八王子市/大田区/那覇市/大津市/横浜市/いわき市/五島市/佐世保市/壱岐市/対馬市/青森市/高知市 |
| 郵送できないと書いている | 3 | 市川市/堺市/浜松市 |
| 要相談と書いている | 1 | さいたま市 |
| 可否の記載を確認できず | 17 | 京都市/尼崎市/函館市/千葉市/浦安市/川越市/泉佐野市/泉大津市/倉敷市/岡山市/川崎市/横須賀市/北九州市/福岡市/長崎市/静岡市/鹿児島市 |
「確認できず」は「郵送できない」という意味ではありません。公式サイトに書かれていなかった、という記録です。電話で聞けば郵送を受け付けてくれる自治体も多いはずです。ただし調べても分からない状態で計画を立てることになるのは事実です。
郵送できないと明記している自治体
市川市・堺市・浜松市の3自治体は、公式サイトで郵送を受け付けないと明記しています。この地域のお墓を片付ける場合は、窓口に行く前提で日程を組んでください。
- 千葉県 市川市(保健部 斎場霊園整備・管理課 霊園管理事務所)
「市川市では郵送での申請は受け付けておりません」と明記。 - 大阪府 堺市(堺市立斎場(受付9時〜17時15分))
手数料と郵送可否を表形式で明示している数少ない自治体。 - 静岡県 浜松市(各区役所区民生活課/各行政センター/春野・佐久間・水窪・龍山の各支所(支所は民間墓所からの改葬のみ受付))
★受付窓口によって扱える範囲が違う。
さいたま市は「郵送提出を希望される場合は窓口へご相談ください」という書き方で、可否を一律には決めていません。
郵送できる場合に必要になるもの
郵送できる自治体でも、ただ申請書を送るだけでは受け付けてもらえません。公式サイトに条件を書いていた自治体を数えると、もっとも多いのは返信用封筒と切手(10自治体)でした。
| 必要なもの | 自治体数 | 該当 |
|---|---|---|
| 返信用封筒・返信用切手 | 10 | 神戸市/船橋市/枚方市/呉市/広島市/八王子市/那覇市/いわき市/壱岐市/青森市 |
| 本人確認書類の写し | 3 | 枚方市/呉市/大津市 |
| 手数料を定額小為替で同封 | 2 | 西宮市/富山市 |
| 日中つながる電話番号 | 2 | 広島市/那覇市 |
この数は公式サイトに条件を明記していた自治体の数です。書いていない自治体でも、実際には返信用封筒を求められることがあります。送る前に電話で確認するのが確実です。
条件が細かく決まっている自治体
同じ「郵送できる」でも、条件の細かさは自治体によってかなり違います。以下は公式サイトに具体的な条件が書かれていた例です。
- 神戸市:返信用封筒に切手を貼付し宛先を記載のうえ同封
- 西宮市:郵送の場合は郵便局で定額小為替を購入のうえ同封
- 船橋市:郵送交付を希望する場合は切手を貼付した返信用封筒
- 和歌山市:必要書類を封筒に入れて送付。改葬許可証の送付先は住民票の現住所に限る
- 枚方市:郵送での提出も可。本人確認書類の写しと切手・返信用封筒を同封
- 豊中市:郵送による手続きの案内をPDFで公開
- 富山市:郵送で申請する場合は郵便小為替で支払い
- 呉市:郵便料は申請者負担。返信用切手と本人確認書類のコピーを同封
- 広島市:切手を貼った返信用封筒を同封。電話番号の記入が必須
- 八王子市:住所・宛名を記入し切手を貼付した返信用封筒を同封。定形なら110円切手と明記
- 那覇市:本庁のみ受付。返信用封筒と日中連絡の取れる電話番号が必要
- 大津市:本人確認書類の写しを同封。郵送料は原則申請者負担と明記
- いわき市:郵送で受け取る場合は申請時に返信用封筒を持参
- 五島市:郵送受付場所を明記
- 壱岐市:切手を貼った返信用封筒を同封
- 青森市:返信用切手を同封
- 高知市:郵送による申請も受付。許可証の郵送も希望可
この調べ方について
- 情報源は各自治体の公式サイトのみです。事業者の解説記事は使っていません。
- 公式ページに書かれていない項目は、推測せず「確認できず」としています。「確認できず」は「できない」を意味しません。
- 自治体ごとの手数料・必要書類・窓口を含む一覧は47市区町村の改葬許可データにまとめています。
- 制度と様式は変わります。申請前に必ずご自身で最新の内容をご確認ください。
よくある質問
改葬許可申請は郵送でできますか?
自治体によります。47自治体を調べたところ、郵送できると書いていたのは26自治体、できないと明記していたのが3自治体(市川市・堺市・浜松市)、さいたま市は「改葬許可申請書の郵送提出を希望される場合は、各区役所区民課へご相談ください」と要相談。残る17自治体は公式サイトに郵送の可否が書かれていませんでした。書かれていないことは「できない」を意味しません。窓口へお問い合わせください。
郵送するとき、何を同封すればいいですか?
もっとも多いのは返信用封筒と切手で、条件を明記していた自治体のうち10自治体が求めています。ほかに本人確認書類の写し(3自治体)、手数料の定額小為替(2自治体)、日中つながる電話番号(2自治体)がありました。八王子市は「定形なら110円切手」と金額まで書いています。
遠方に住んでいます。1度も現地へ行かずに墓じまいはできますか?
改葬許可申請そのものは郵送でできる自治体が多数です。ただし墓地の管理者から埋蔵証明を受ける必要があり、また撤去工事の見積もりや閉眼供養の立ち会いをどうするかは別の問題です。掲載事業者の中には「現地での立ち合いが無くても可能」と明記している社もあります。掲載事業者一覧で確認できます。
郵送だと何日くらいかかりますか?
公式サイトに交付までの時間を書いている自治体は少数です。確認できた範囲では、大津市が「郵便物受付後1〜2日」、いわき市が「戸籍確認等のため発行まで数日程度」、高知市が「受付後、不備がなければ通常約1週間」と書いています。船橋市は「改葬許可証の即日交付はできません」と明記しています。郵便の往復日数は別途かかります。