墓じまいの基礎

墓じまいの総額は納骨先で18倍変わる|合祀5万円と永代供養墓90万円を同じ事業者が公開していた

結論から言うと、墓じまいの総額は「遺骨をどこへ移すか」で最大18倍変わります。掲載119社の公開価格を確認すると、合祀(他の方と一緒に納める形)は50,000円から、永代供養墓は900,000円という価格が同じ事業者から公開されています。墓石の撤去費用だけを比べても、総額の見当はつきません。(2026年8月調査・出典は各社の公式サイト)

同じ会社の同じ料金表のなかに、18倍の開きがありました

みんなで一緒に納める50,000円
永代供養墓900,000円

墓じまい.com の公開価格。撤去の工事が同じでも、遺骨をどこへ移すかだけで85万円変わります。一緒に納める形は、あとから取り出すことができません。

同じ事業者が公開している、納骨先ごとの価格

墓じまい.comが自社サイトで公開している価格では、永代合祀納骨が50,000円、永代供養墓が900,000円で、同じ事業者の同じ価格表の中に18倍の開きがあります。撤去工事が同じでも、納骨先の選択だけで85万円の差が出ます。

墓じまい.comが自社サイトで公開している価格です。同じ会社の、同じページに載っている数字なので、条件をそろえた比較ができます。

納骨先 公開価格 合祀との差
永代合祀納骨 50,000円 —
永代個人墓 120,000円 約2.4倍
永代夫婦墓 170,000円 約3.4倍
永代供養墓 900,000円 18倍

撤去工事そのものは同じでも、納骨先の選択だけで85万円の差が出ます。

掲載事業者のうち料金を公開している36社は、掲載事業者一覧で料金の公開状況から絞り込めます。

他社の公開価格でも同じ傾向

他の掲載事業者でも同じ傾向でした。1社の価格表の中だけで、最も安い納骨先と最も高い納骨先に3〜7倍の開きがあります(合祀・散骨が30,000円〜、樹木葬が80,000円〜375,000円)。

事業者 公開している納骨先の価格
わたしたちの墓じまい 寺院への納骨 30,000円〜/散骨 30,000円〜/樹木葬 80,000円〜/霊園 100,000円〜/納骨堂 100,000円〜
福岡墓じまいセンター 合祀墓 55,000円〜/樹木葬 375,000円
お墓のミキワ 永代供養墓 33,000円/海洋散骨代理 27,500円〜/納骨代行 33,000円
涙そうそう 遺骨整理(永代供養・合祀)33,000円〜

これらは横並びに比較できる数字ではありません。「永代供養墓」と書いてあっても、個別の区画なのか合祀なのか、何年間か、遺骨は何体までか、といった条件が各社で異なります。当サイトが納骨先の「相場」を1つの数字で示していないのはこのためです。

撤去工事そのものの価格がどう書かれているかは、20社の公開価格を調べた記事で単位ごとに整理しています。

なぜここまで差が出るのか

差が出る理由は2つです。個別の区画を持つかどうかと、いつまで個別に置くか。合祀は場所を占有しないため最も安く、個別の区画を持ち安置期間が長いほど高くなります。

納骨先の価格は、大きく2つの要素で決まります。

  • 個別の区画を持つかどうか。他の方の遺骨と一緒に納める合祀は場所を占有しないため安く、個別の区画や墓標を持つほど高くなります
  • いつまで個別に置くか。「33回忌まで個別、その後合祀」のように期限付きの契約が多く、期間が長いほど高くなります

合祀は、あとから遺骨を取り出せません。他の方の遺骨と混ざるため、後日「やはり個別の墓に移したい」と思っても戻せない点は、価格だけで判断する前に知っておく必要があります。

総額を見積もるときの手順

総額を見積もるときは、納骨先を先に決めます。撤去工事や手続き費用より、納骨先の選択のほうが総額を大きく動かすためです。

  1. 納骨先を先に決める。ここが総額の大半を左右します
  2. 撤去工事の見積もりを取る(面積・立地・重機が入るかで変わります)
  3. 改葬許可申請の手数料を確認する(47自治体を調べた結果はこちら。28自治体は公式サイトに金額の記載がありませんでした)
  4. 離檀に関わる費用を確認する(離檀料についてはこちら)
  5. 補助金の対象になるか確認する(47自治体中6自治体のみでした)

この順番が逆になると、撤去費用だけを比べて安い業者を選んだのに、納骨先で数十万円の差がついて総額が跳ね上がるということが起きます。

撤去費用そのものの調べ方はこちら / 掲載事業者を比較する

よくある質問

納骨先で総額はどれくらい変わりますか?

墓じまい.comが公開している価格では、永代合祀納骨が50,000円、永代供養墓が900,000円で、同じ事業者の価格表の中で18倍の開きがあります。撤去工事が同じでも、納骨先の選択だけで85万円の差が出ます。

一番安いのはどれですか?

公開価格で見ると合祀と散骨が安く、いずれも30,000〜55,000円台からの価格が公開されています。ただし合祀はあとから遺骨を取り出せません。価格だけで決める前に、この点をご確認ください。

納骨先の相場はいくらですか?

当サイトは相場として1つの数字を示していません。「永代供養墓」という同じ名称でも、個別区画か合祀か、期間は何年か、遺骨は何体までかが各社で異なり、条件をそろえた比較ができないためです。実際に公開されている価格を、事業者ごとにそのまま並べています。

見積もりは何から取ればいいですか?

納骨先を先に決めることをおすすめします。総額の大半を左右するのが納骨先だからです。撤去費用だけを比べて業者を選ぶと、納骨先で数十万円の差がついて総額が変わることがあります。